近年では時代の流れとともに、年賀状を送るのをやめる方が増えています。
やめたいと思ったときに今まで送っていたのに急に年賀状を送らなくなるのは失礼にあたらないか気になりますよね。
「やめますと宣言したいけど、どう書けばいいの?」と疑問に思いませんか?
そこで、今年で年賀状を送るのをやめますと宣言するのが『年賀状じまい』です。
長い付き合いのある親しい友達であっても、年賀状じまいの文言で友人関係が崩れてしまうのは避けたいものです。
この記事では年賀状のやり取りを穏便に終わらせることができるよう、
年賀状じまいを友達に送るときの文例や不快に思われない送り方についてまとめています。
【年賀状じまい】友達に送る文例・テンプレート集!
友達に送るときは、言葉があまり堅苦しくなりすぎないことが大事です。
しかしフランクになりすぎても相手に不快感を与えてしまうことがあるので難しいですよね。
年賀状じまいを書くときには文章構成の基本通りに文言を組み合わせていくことで簡単に作成することができます。
文例とテンプレート集どおりに作成すれば失礼にあたらない文面で送ることができるのでぜひ参考にしてみてください。
- 年始の挨拶や冒頭の挨拶文
- いつからやめるのか
- 年賀状をやめる理由
- 今後の付き合い方や連絡先
- 一言メッセージ(できれば手書きで)
まずは文章構成について詳しく解説していきます。
その後に、そのまま使えるテンプレートもお伝えしますね。
1.年始の挨拶や冒頭の挨拶文
冒頭には挨拶文を書きます。
「明けましておめでとうございます」
「新年あけましておめでとうございます」
寒中見舞いで報告する場合には、年始の挨拶に代わる文章を書きます。
「寒中お見舞い申し上げます」
「お年賀のご挨拶ありがとうございました」
2.いつからやめるのか
今回で最後ということを伝えます。
特に寒中見舞いなどの年賀状以外の挨拶では、いつから送らないのかを分かりやすくしておくことが必要です。
「恐縮ではございますがこのたび我が家では年賀状をやめることにしました」
「誠に勝手ではありますが本年をもちまして年賀状をやめさせていただきます」
「私事とはなりますが来年からは年賀状のやり取りをご遠慮させていただくことにしました」
3.年賀状をやめる理由
なぜやめるのかを分かりやすく書きましょう。
年賀状をやめる理由は年代によって大きく変わってきます。
20代~50代:新年の挨拶をSNSやLINEへ移行する場合
「これからはSNSにて皆様へ新年のご挨拶をさせていただきたいと思います」
「これからはLINEで皆様への新年のご挨拶をさせていただこうと思います」
「個人的な都合で申し訳ありませんが、新年のご挨拶をLINEやメールに切り替えることにしました」
60代以上:体力的な問題や終活の一貫という場合
「私も今年で〇〇歳を迎え毎年大量の年賀状を作成することは体力的に厳しいものになってきました」
「終活の一貫として皆様への年賀状をやめようと思っています」
理由は何であれ、正直に誠意をもって書くことで相手に不快感なく伝えることができます。
4.今後の付き合い方や連絡先
今まで通りの友達関係を続けていきたいということをしっかり伝えましょう。
「いつまでも変わらず連絡を取り合ってくれると嬉しいです」
「また一緒にランチしようね」
「LINEでちょこちょこ近況報告するね」
丁寧な言葉を使いすぎると逆に一線を引いている印象を与えてしまいますので、いつもと同じ口調を心がけましょう。
連絡先はLINEのIDやメールアドレス、電話番号を記載します。
5.一言メッセージ
特に書かなくても失礼にあたることはありませんが、テンプレートだけでは少し寂しい印象を与えることがあります。
こちらにとっても人生最後の年賀状になりますので
気持ちを込めた手書きのメッセージを添えることをおすすめします。
手書きで感謝の気持ちやこれからのお付き合いに関することを書くと
より誠意が伝わり、気持ちよく年賀状じまいを受け取ってもらえることと思います。
「お子様の成長を楽しみにしています」
「またみんなで集まろうね」
「また会えるのを楽しみにしています」
「今年も良い年になりますように」
何でもいいのでその方との付き合い方に合った一言を添えてあげましょう。
そのまま使える友達への文例・テンプレート集
文章構成を順番に組み合わせていった文例をいくつかご紹介します。
新年あけましておめでとうございます
体調にお変わりはありませんか?
恐縮ではございますがこのたび我が家では年賀状をやめることにしました
これからはSNSにて皆様へ新年のご挨拶をさせていただきたいと思います
いつまでも変わらず連絡を取り合ってくれると嬉しいです
今年も素晴らしい一年になりますように
新年あけましておめでとうございます
誠に勝手ではありますが本年をもちまして年賀状をやめさせていただきます
これからは皆様への新年のご挨拶をLINEやメールに切り替えることにしました
たまには近況報告するね
また会えるのを楽しみにしています
新年あけましておめでとうございます
私事にはなりますが今年で〇〇歳を迎え年賀状を作成することが体力的に厳しいものになりましたので来年からは年賀状のやり取りをご遠慮させていただくことにしました
連絡先を記載しておりますのでいつまでも変わらず連絡を取り合ってくれると嬉しいです
今年も良い年になりますように
寒中見舞い申し上げます
誠に勝手ではありますが今年から年賀状のやり取りをご遠慮させていただくことにしました
これからはSNSにて皆様へ新年のご挨拶をさせていただきたいと思います
LINEでもちょこちょこ近況報告するね
またみんなで集まれるのを楽しみにしています
年賀状じまいを書く際のマナーと注意ポイント
いくら親しい友達とはいえ、礼儀は大事です。
大切な友達を不快にさせてしまわないよう、これらの注意点に気をつけながら丁寧に作成していきましょう。
年賀状はやめるけど友達関係は変わらず続けていきたいという気持ちをしっかり伝えることが大事です。
全員に同じ内容で送っていることを明確に伝える
年賀状を送らないのは ‘‘あなただけではない‘‘ ということを明確にしておかないと誤解を招いてしまいます。
「SNSでみなさんに新年のご挨拶をさせていただきます」
など、みんなに同じように送っているということを明確にしておきましょう。
こちらの都合だということを記載する
「誠に勝手ながら」
「個人的な都合で」
などの文言を入れ、年賀状をやめるのはあくまでもこちら側の都合だということを記載しましょう。
何も書かないと、「私が何か悪いことでもしてしまったかな」と思わせてしまうことがあります。
使ってはいけない単語がある
新年の挨拶などの喜ばしい文章には、忌み言葉という縁起の悪いことを連想させる単語を使ってはいけません。
あまり使うことはないかもしれませんが、念のために知っておきましょう。
「失」「破」「衰」「枯」「滅」「絶」「暗」「病」「痛」「倒」
例:「去年」→「昨年」や「旧年」で言い換える
その他にも「、」や「。」は使わないというのがお祝いの文書におけるマナーです。
「、」や「。」には区切りの意味があり、相手との関係が終わるという意味が含まれるからです。
文章の区切りは改行や空白などで対応しましょう。
若者はハガキではなくLINEで伝えるのが主流に!?
年賀状じまいは必ずしもハガキで伝えなければいけないものではありません。
若者の間ではスタンプなどと一緒にLINEで報告することが多いようです。
LINEでやり取りできるような仲であれば堅苦しい言葉ではなくいつも通りの言葉遣いで正直に伝えた方が良い印象を与えます。
「今回から年賀状をやめることにしたよ。新年のご挨拶はLINEで送るね。またみんなで集まれるのを楽しみにしているよ。」
「毎年年賀状を送ってくれてありがとう。実は我が家では年賀状をやめることにしたんだ。これからはSNSでみんなに新年のご挨拶をするね。また一緒にランチしながらゆっくりお喋りできるといいな」
また会いたいと思っていることをハッキリ伝えると相手も嬉しくなりますね。
年賀状じまいのハガキはいつまでに出すのがいい?
郵便局では毎年11月1日に年賀ハガキの販売が始まります。
もし準備をするのが遅くなってしまった場合は寒中見舞いの中で報告することもできます。
寒中見舞いの期間はお正月が過ぎた1月8日頃~2月4日頃になるので、年賀状を頂いた方にはそのお礼も一言つけ足しておくといいですね。
寒中見舞いに限らず、その他の挨拶状(引っ越し、転職、定年退職など)を出す機会があればその中でお知らせしても大丈夫です。
まとめ
年賀状じまいを書く際は、注意点やマナーをおさえておけばLINEで送っても大丈夫です。
特に若者の間では既にLINEが主流となっているようですね。
親しい仲であっても、年賀状じまいを送る場合はフランクになりすぎないことがポイントです。
- 年始の挨拶や冒頭の挨拶文
- いつからやめるのか
- 年賀状をやめる理由
- 今後の付き合い方や連絡先
- 一言メッセージ(できれば手書きで)
- 全員に同じ内容で送っていることを明確に伝える
- 年賀状をやめるのはこちらの都合だということを記載する
- 使ってはいけない単語を避ける
年賀状が来ないことを寂しいと思う方もいますので、しっかり気持ちを込めて誠意を伝えることが重要です。
送る場合は相手が年賀状を準備する前までには届くよう、11月上旬頃には出しておきましょう。
お互いが気持ちよく年賀状じまいができるといいですね。
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